2010年11月18日木曜日

金型磨きは奥が深いね(あとツイッターとかも)

今日は、株式会社モルテックの松井社長が、
特別講師としていらっしゃいました。
金型の磨き方の講習をしてくださるということです。

まず始めは私たちが自己紹介した後、
パワーポイントのプレゼン?を画面で見ながら、
社長ご自身のご紹介などありました。

松井社長は、「金型屋の社長から愛をこめて」というブログを
平日1回は更新しているそうです。
ただの日記にならないよう、情報を発信していくよう気をつけているとか。

あと、ツイッターもよくつぶやいているとか。
思いがけない人とつながって、それから仕事の輪も広がるそうです。

さて、その後みんなで下の作業所へ移動。
ちいさい金型の、放電加工で凹を作った面を、半分だけ、
紙やすりで削ってきれいにしてみよう、ということでした。

小さめのやすりを芯にして、そのやすりの幅+0.5~1mmに切った
#400番の紙やすりを巻き、面で当たるようにして擦るべし。

先っぽだけだと線で面を擦ることになってしまうので、
非効率的だし、平らに出来ないそうです。

あと力の入れ具合、動かす幅など、色々決まりごとがありました。
底にあたる部分は紙やすりを横に動かしたくなるけど、
それをやっちゃうとアンダーカットになってしまうので、
型から製品が抜けなくなっちゃうからダメだよってのも。

擦りながら時々顕微鏡で表面をチェック。
ちょっと擦った程度じゃ全然変化なし…。
少し光沢が出てきたかな?で、なんとなーく山が平べったくなってきた??

午後は真鍮の六面体の、なんか工具で荒く削った面を、
みんなで鏡面加工してみよう、ってことになりました。

紙やすりは、#400、#800、#2000の3種、
あとペーストを、ダイヤモンド粒子が6μmのと1μmの2種。

工具の切削痕に対して直角になるように、#400をかけ、
次に#400の跡に対して直角に#800を、
#800に対して直角に#2000をかけます。

それが終わったら、ペーストを使って更に磨きます。
机にセロテープを貼り付けて、その上にペーストを取っておき、
さっきのやすりにバッファ?(擦るパッドみたいなの)を切ってつけて、
それで楕円を描くように、力を入れて刷り込むように磨きます。
荒磨きで6を、仕上げ磨きで1を使います。

#2000あたりから、なんとなく天井の蛍光灯が映りだし、
次に6μmペーストで磨きだすと蛍光灯の文字が映り、
最後に1μmで磨き上げるとまさに鏡!!


でも、顕微鏡で見ると、細かい筋がいっぱい入ってるんですよね。
なんとも不思議な感じ。

だけど、最初の工具がガリガリ削った跡がしっかり残っているところから、
良くぞここまで削ったもんだと、自分を褒めてやりたくなりました。

0 件のコメント:

コメントを投稿