先週はフライス盤でしたが、
今週は出席番号前半組と入れ替わり、
ワイヤ放電加工を教わりました。
…というか、NCプログラムを教わったというべきかな。
ワイヤ放電加工機は、材料を水の中に固定し、
太さ0.2mmほどの細い真ちゅう製ワイヤに高圧の電気を流し、
そのワイヤと材料の金属との間に放電させ、
金属が一瞬溶けたところ、
その熱でそこだけ水が沸騰して溶けた金属をその場から弾き飛ばす、
という原理で、糸のこのように切っていく機械です。
で、それを動かすのに、「NCプログラム」というのを組みます。
まあ、だいたいやることのほとんどは、「座標を指定」するだけです。
例えば、
アルミの5mm厚の板に、直径5mmの穴をボール盤で開けて、
(ボール盤てのは穴あけ専用の工作機械です。ドリルとか)
それをワイヤ放電加工機にセットして、
その穴にワイヤが通して水張ったりしたあと、
(ホントはこれだけで結構手間がかかるんだけど)
次のプログラムを走らせてみますとね…。
O6070(TOTTOMO);
G92X0Y0;
E4102;
M17;
G90G01Y-4.0;
X-15.0;
G02X0Y-18.0R-15.0;
G01Y19.0;
M30;
こんなのができあがるんですわ。
あ、実際に加工しているときは反時計方向に45度くらい倒した感じです。
ではちょいと解説を。
O6070(TOTTOMO);
→プログラム番号で、O(オー)で始まる4桁の数字です。
カッコはコメントでプログラムとしては無視されます。
最後の;はEOBといってプログラム1行の終わりです。
G92X0Y0;
→今いる座標ををX=0,Y=0にするよ。
(ちなみにここは写真で言うと目の真ん中です)
E4102;
→アルミ5mm厚板に丁度いい電圧の設定らしい。
M17;
→さて加工を始めるよ。
G90G01Y-4.0;
→絶対座標で(X座標0)Y座標4.0まで、
直線に加工するよ。
(相対座標のときはG90でなくG91になります)
X-15.0;
→X座標-15.0(Y座標4.0)まで上と同じこと(直線加工)するよ。
(前回と変わるほうの座標のみ書きます)
G02X0Y-18.0R-15.0;
→ここからX=0、Y=-18.0の座標まで、半径15mmの円弧で
時計回りに加工していくよ。(反時計回りならG03です)
内角は180度を超えているよ。
(Rの後は半径値で、何もつかなければ内角180度以内、
マイナスがつくと180度超です。
今回の角度は270度ですのでマイナスがつきます。
もしR15.0だとずいぶん寂しいものができそうです)
G01Y19.0;
→(X=0,)Y=19.0まで直線加工するよ。
M30;
→これでプログラムはおしまいです。
…てな具合です。
他にも補正といって、寸法をしっかり出すために
ワイヤと放電ギャップで削られる分をあらかじめ見込んで
削るコマンドとかも教わりました。M41とかM42とか。
んで昨日今日とかかって、本番の116行にわたる
プログラムを書いて加工したんですけど、
そのレポートを作るほうに四苦八苦してたりします^^;。
まあ…ぼちぼちやりますかぁ^^;。
0 件のコメント:
コメントを投稿